3月に入ってなんとなくお客様が増えた感じがします。レンタカーも走っているけど、観光バスはあまり走っていないということは団体ツアーは緊急事態のこともあって、まだあまり来ていないのでしょう。ガイドの仕事の半分くらいは個人旅行の他に、団体ツアーの一部を任されたり、旅行代理店経由のお客様だったりするのですが、私の3月稼働率は例年の半分以下です。
それでも19日に団体のツアーが入り、白谷雲水峡で待ち合わせて太鼓岩まで行ってきました。天気はうっすらガスがかかるような小粒の雨が体を濡らし、木々の葉っぱから落ちる雫がポタポタと落ちて、なんとなく小雨のような降ってないような天気でした。
数名のお客様のうちおひとり様が、どうしてもよろついて足元がおぼつかない感じ。最初の時間を計るポイントでは既に15分遅れ。山道に入ってからなおいっそう遅れが出て二つ目のポイントでは30分遅れとなってしまいました。
団体旅行は個人のお客様がそれぞれオプションとして申し込まれているので、個人旅行でありながら団体行動です。ですからこのままでは全体が遅れてしまい、夕食や入浴時間に遅れが出るというのも旅程管理上問題が発生します。
そのお客様には本当に申し訳ないのですが、そこで待っていてもらうか、バスに戻ってもらうしか方法がありません。
こういう場合のお客様の多くが高齢です。個人情報やハラスメントという時代ですから、最初から年齢を聞くのも失礼なので聞きませんが、後で聞くと自分の母親と変わらない年齢でそろそろ山登りやトレッキングは無理だろうというお年頃です。無理をする人も沢山いて、こちらとしてはハラハラドキドキすることも多いです。
いつも思うことなのですが、屋久島に行きたい気持ちはよくわかるのですが、どうしてもっと早く来てくれないんでしょう?本当にそう思います。そうすれば目的地までたどり着くこともできたでしょう。けれど耳が遠くなり、視野が狭くなって、足元がふらついてから山を歩くというのはどうしてもお勧めできません。お願いですからもう少し早く、来年とか言ってないで早く来てほしいものです。
両手を添えて最初から終わりまで介助することもできません。そんな中で歩行中につまづいたりしてケガなどしたときには、こちらとしても申し訳ない気持ちになります。なので自己責任で参加してくださいとしているわけです。
これから屋久島を目指す、またはいつか屋久島に行きたいと思っているなら、林先生じゃありませんが「今でしょ」なのです。
皆様のご来島を心よりお待ちしております。
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